今日は、Graftのパートナー企業でもあるゴルフのマネジメント会社から『ゴルフの総合マーケティングカンパニー』に変貌を遂げつつあるゾーン大西伸司社長に話を聞いていきます。
大西さんやゾーンのメンバーとは10年以上一緒にパートナーとして仕事をしてきているので、ざっくばらんに話を聞いてみました。
選手に寄り添うマネジメント会社
河森:ゾーンも設立されて約7年くらい経ったと思いますが、まずは現在の業務内容教えてください。
大西:ゾーンのメイン事業は、プロゴルファーのマネジメント業務です。古閑美保、有村智恵、笠りつ子、渋野日向子、吉田優利の5名が現在所属しています。選手たちのマネジメント業務、ツアーサポート、トレーニング・合宿などの環境整備や手配、スポンサーの獲得やその後の対応などを行なっています。
河森:他のスポーツマネジメント会社だと所属する選手ももっと多い会社もあると思うんですが、ゾーンはそこまで多くない理由があるんですか?
大西:選手の数をどんどん増やすというよりは、きちんと選手と寄り添ってサポートできる体制を重視しています。プロゴルファーの場合は、そのご家族やコーチ・トレーナーさん、メーカーさんスポンサーさんなど多くの方々が関わっています。
選手だけではなく、関係する方々を含めてすべてコミュニケーションを取る必要があるので、まずはしっかりとサポートできる体制を優先しています。現場のマネージャーたちも選手に寄り添って一緒に悩みながら、より選手が活躍できる環境をサポートするように日々頑張っています。
河森:2022年にTBS「オールドルーキー」というスポーツマネジメント会社を題材にしたドラマも放映されて、スポーツの仕事をしてみたいと思った人はスポーツマネジメント会社に就職したいと思う人も多いのかなと思うのですが、仕事していてよかった点はどんなところですか?
大西:社内のメンバーはほとんどスポーツを経験してきたメンバーが多いんですが、プレーヤーとしては大きな舞台で活躍することは難しかった。ただ今は一緒に苦労してサポートしてきた選手たちが活躍することで、喜びを分かち合えたり、スポーツの醍醐味でもある感動を共有できたりすることを一緒に体験できることが、この仕事の良さだと思います。
ただ、スポーツの仕事はメディアでも取り上げられることが多いので一見華やかな印象がありますが、実際はすごく泥臭い部分が多いというか、ほとんど地道な作業の積み重ねの上に成り立っています。ただ、スポーツが好きだからスポーツ業界の仕事をしたいという部分だけではなく、実際どういう仕事をしているのかなど、生の現場を見てほしいなと思います。
ゴルフマネジメントを中心に、ゴルフマーケティングカンパニーへ
河森:大西さんは、もともとテレビ局の出身でしたよね。
大西:もともとテレビ局を志望した理由も、スポーツ選手の魅力を伝えたいという想いからでした。スポーツが好きで、色々なスポーツをテレビで見てきました。今はメディアとしてスポーツを伝える形ではないですが、今後少しずつそういう仕事もしていきたいなと思っています。
河森:その点でいうと、ゴルフのマネジメント以外にも関連する様々なを事業を手掛けてますよね?
大西:そうですね。あくまでもゴルフのマネジメント業務がメインの会社ではあるのですが、例えば『LADY GO』というプロジェクトは、所属する有村と色々相談する中で立ち上がったプロジェクトです。アスリートのセカンドキャリア問題だったり、そんな選手たちが新しく活躍できる場が作れないかなど、今年度中にも試合を何試合か開催していきます。その他にも企業のゴルフコンペなどへ選手たちをキャスティングできるハブになったり、色々な可能性があるプロジェクトだと思っています。
その他には、『ゴルフの室内無人練習場』を3店舗ほど経営しています。これも選手が引退した後に自分たちでレッスンを教えてあげる場を持つことも大切なのかなと。ただ、いきなり選手たちに「ゴルフ練習場を経営してみたら?」というのも無責任なので、まずは会社として実際に経営してノウハウを蓄積した上で、プラスアルファ選手たちのブランドも乗せた展開が将来的にはできるのかなと考えています。
その他には、『ゴルフ番組の制作・動画制作』にもGraftなどパートナー企業たちともチャレンジしています。選手たちのYouTubeチャンネルの運用やゴルフ番組出演などをきっかけに、企画・制作・キャスティングなど一貫してチームでできることが強みなので、今後この辺りも強化していきたいと思っています。
スポーツが好きなので、色々なことに興味が出てしまうのですが、まずは自分たちの強みである「ゴルフマネジメント」をベースに、ゾーンがやる意味がある事業から少しずつ挑戦していきたいと考えています。
「選手の成功=会社の成功」
河森:最後にゾーンは今後どのような方向を目指していきますか?
大西:僕たちのようなマネジメント会社は、会社を大きくして成功したいというよりは「選手の成功=会社の成功」だと考えています。会社視点ではなく、選手たちが結果を残してくれれば、会社として一緒に成長できると思うので、選手のサポートと将来を見据えた取り組みをしっかりと進めていきたいと考えています。
河森:大西さん、本日はありがとうございました!
株式会社ゾーン
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